ドイツの音楽学校〜Musikschule〜 その1

みなさまこんにちは😊

 

今回のテーマは、ドイツの音楽学校Musikschuleです🎼

 

日本ではそもそも音楽学校ではなく音楽教室と言いますよね。ドイツでは「Musikschule」つまり音楽学校という言い方をします。これはただ単に言語の表現の違いということもあるかもしれませんが、日本のそれとは少し印象が違うかもしれません。

 

例えば日本では個人の先生が運営していらっしゃるピアノ教室が至る所にありますよね?私の地元でもよく看板を見かけます🎹

これはギターでも同じです。エレキギターなどバンドで使用される楽器の場合は分かりませんが、クラシックギター教室というのは大抵個人の先生が運営されていて、私がかつて日本で通っていた教室もそのような個人経営の教室でした。これらの教室では当然、ピアノ教室ならピアノだけ、クラシックギター教室ならクラシックギターだけのレッスンが行われています。

ところがドイツでは少し違います。ドイツではいろんな楽器の先生が同じ経営者に雇われて同じ場所でレッスンをしています。ですので、例えばピアノを習いたい生徒さんは先生と直接契約を交わすのではなく、この音楽学校に登録をして、そこでピアノの先生がレッスンをしている曜日に通うのです。確かに教室というよりは学校っぽいといえばそうかもしれません🏫

ただ日本でも最近はこのような形態の音楽教室はあるみたいですね。個人の経営者の方が様々な楽器の講師を雇い、幅広いジャンルのレッスンを提供しています。ですのでドイツの音楽学校というのは、日本のそのような教室を想像されるとよろしいかもしれません。

が、ドイツの音楽学校には1つ決定的に違うことがあります。それは州立(あるいは国立の)音楽学校というものがあることです!🇩🇪

ドイツのMusikschuleというのは

private Musikschule 個人経営の音楽学

städtische Musikschule 州立の音楽学

の2通りがあります。

私は2012年からドイツはシュトゥットガルト国立音楽大学で学び出したのですが、学業の傍ら2014年より約5年間このどちらのタイプの音楽学校でも指導経験を積んできました。結論から言うと、private Musikschuleの方は音大生というだけで試験も特になくすぐに採用していただける印象で、städtische Musikschuleはちゃんと試験があり、それに通らないと採用にならないため難しいという印象です。

ドイツでは少なくともクラシックギターに関してはドイツの音楽大学で学んでいるというととても重宝してもらえて、うちで教えていただけませんか?というお話がよくきます。或いは音楽大学の先生にまずお話がいき、その先生が門下生に興味ある人いる〜?というような感じでお誘いが来ます。もちろん複数人で取り合いになることはありますが、そういうお話があまりに多いので、たいていの学生は学業の傍らそのようなところで指導をして、教える経験を積むことができます。

 

 

私も約4年間シュトゥットガルト郊外の街マールバッハ(詩人シラーの故郷)の近くのprivate Musikschule で指導する経験を積ませていただきました。皆さんとても素敵な方々で、生徒さんもお子さんが多かったのですがみんな可愛くて元気で、いつもこちらがエネルギーをもらっていました。生徒さんはフランス、スペイン、中国など様々な国のお子さんだったりそのハーフのお子さんだったりしますが、ドイツの音楽学校ですし、生徒さんも大半はドイツの方ですのでレッスンは当然ドイツ語での指導です。語学の練習にもなってギターを通して様々な国の素敵な方々とお話ができて素敵な経験をすることができました。

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*写真を撮る際掲載の許可を頂いています。

イメージとしてはprivate Musikschuleで経験を積み、そのうちstädtische Musikschuleにチャレンジをするという印象です。私が最初にprivateの学校に勤めるチャンスが来たのも、同じくシュトゥットガルト国立音楽大学の他の学生さんが、städtischeの学校に決まったため、空きが出て私が後任になったという経緯でした。private Musikschuleでは特に試験はなく、面接をしておそらくドイツ語が十分話せるか、人とのコミュニケーションができるかなど、人としての雰囲気を見ているのだと思います。

私はその後大学院に進学し、このprivate Musikschuleを去りstädtische Musikschuleを目指すことになるのですが、その物語はまた今度!シュトゥットガルト、素敵な街でした!

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19世紀のギター 〜オリジナル楽器での演奏〜(動画あり)

みなさまこんにちは😊

 

今回はギターの古楽器、19世紀ギターの、それもオリジナル楽器で演奏できた時のお話です。

 

時は2016年、ドイツはシュトゥットガルト国立音楽大学Bachelor Gitarre (学部のクラシックギター科)に在籍していた時のことでした。🇩🇪

ドイツに来て良かったな〜と思えた1番の理由に、当時ついていた教授、Johannes Monno先生との出会いがあります。ヨハネス先生にはその後約6年間指導していただくことになるのですが、その物語はまた今後記すことにします。

なんとこの先生、19世紀ギターのオリジナルをもっているのです!!🎸

 

製作家の名前は Johann Anton Stauffer ヨハン・アントン・シュタウファー(1805-1843)。

この方のお父様が Johann Georg Stauffer(1778-1853)という当時の有名なギター製作家だったそうで息子のアントンと共にウィーンスタイルというものを確立したそうです。🇦🇹

こちらがそのオリジナル楽器の写真です。

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ん〜暗くてよく分からない、、もっとちゃんと撮っておけば良かったです💦

下の動画ならもっとよく見えれば良いのですが😣

しかしオリジナルとなると、当時に作られたものがそのままの状態で目の前にあるわけですから、タイムスリップをしたような、なんだか不思議な感じがしたものです。

印象としては、すごい音なるんだなという感じ!古楽器なんて触ったこともなかったので、なんか普通のギターより小さいし、音も当然小さいんだろうなと思っていました。なのでこんなにしっかり楽器が鳴るんだ〜と驚いたのを覚えています。

 

ヨーロッパの音楽大学古楽科が充実しているような気がします。大学内に貴重な古楽器がたっくさんありました!こちらのテオルボという楽器もお隣のHammerflügel(これも古楽器)も全て大学の所有楽器です。

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ヨハネス先生もおっしゃっていたのですが、古楽器買いたいならebayが良いよ〜とのこと。

え〜ebayで普通に売ってるの⁉️とびっくりしましたが、見てみると本当にあります笑

シュトゥットガルト音楽大学のHammerflügel科のイタリア人の女性の教授、Stefania Neonato先生(この先生も演奏はもちろん、お人柄も含めてとーっても素敵なお方でした)もebay良いよっておっしゃってました。

用は古楽器って元々ヨーロッパの文化ですし、今でも各地に楽器が残っていたり、収集家の方が所有していたりするので、え、こんなところにこんな素敵な古楽器が!というようなことがよくあるのです。

ドイツではもう一つ、eBay Kleinanzeigen というサイトがあって、みなさんここでプライベートで家具とか食器とかを売り買いしているのですが、楽器もよく出ています。

実は私、このサイトで1つ19世紀ギター買ってます。

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修理してあるし本番では使えるか分からないくらいのクオリティーですが、練習用に古楽器の雰囲気を味わう分には十分かと🙃

 

さて、シュトゥットガルト音楽大学ではSICG(Stuttgart international classical guitar)といって、毎年ギターを中心にしたプログラムで3時間にも及ぶコンサートが開かれるのですが、「そこで古楽器弾かない?楽器はオリジナルが家にあるからそれ使って良いよ」と言われました!これはきっと素敵な経験になると思ってやる事にしたのでした。

その時に渡された譜面がこちら💁‍♂️

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Ferdinando Carulliの「Duo pour Piano et Guitare op. 151」です。ヨハン・アントン・シュタウファーのオリジナル楽器をお借りして、前述したHammerflügelという古楽器と演奏しました。

 


Ferdinando Carulli, Duo pour Piano et Guitare op. 151

 

古楽器ってなんだかあたたかくていいな〜って思います。古楽器を演奏している方がこんな事をおっしゃっていました。

「楽器がまず先に存在していて、その楽器のために作曲家が音楽を作る。だから当時の楽器はどんな特徴があってどんな音色がするのかを知ることができると、どうしてこういう音型が生まれてこういう音楽になったのかがよ〜く分かるんだよね」と🎹

うん、幸せな経験でした😊

 

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ドイツ生活 with クラシックギター

みなさまはじめまして。巖埼文彦(いわさき ふみひこ)です。

 

埼玉県上尾市出身。

東京音楽大学付属高等学校クラシックギター科を経て2012年渡独。

シュトゥットガルト国立音楽演劇大学・大学院でクラシックギターを学び、同大学公認ギター教員の資格取得。

現在はドイツ・オーバーンブルク国立音楽学校ギター科専任教員、ドイツ・フランクフルト在住です。

 

気が付けばドイツでの生活も7年が過ぎました💦

留学時代は毎週教授のレッスンがあり、定期的に本番があり、実技試験があり、、嫌でも練習しなければならない環境でした。当時は大変だったけれど、今思うとなんて幸せな時期だったことか。学生生活、留学生活が終わった今、これからクラシックギターに対してのモチベーションをどう持っていくか現在模索中🎸

 

今日はシュトゥットガルト時代に学んだF. Sorの名曲「6 Arien aus Zauberflöte op. 19」を久しぶりに弾いてみて、クラシックギターっていいなぁと久しぶりに思えて涙が出そうになりました。本当に素敵な曲です。もともとモーツァルト魔笛に出てくる旋律なので、名曲には違いないのですが。笑

モーツァルトにもソルにも感謝です🎼

この曲をもっと素敵に演奏できるようになりたい!

 

参考になるか分かりませんが当時の私の演奏動画です。素敵な曲だな〜と思っていただければ良いのですが😣

youtu.be

 

これからもドイツ生活を中心にクラシックギター🎸ときどき囲碁のお話もしていけたらと思います。

〜常に愛情をもって〜

をモットーに音楽ができるよう頑張ります🎹

 

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